就農1年目の初めての巨峰の出荷、品質維持の難しさという大きな壁が立ちはだかりました。

 

オンラインストアでご注文いただいてお送りしたぶどうのうちの一部について多めの脱粒(ぶどうの粒が軸から取れてしまうこと)が見られたのです。

収穫開始後第1弾の発送商品についてそのような状態になっているとの連絡を受けました。

収穫がピークを迎え、早朝から夜遅くまで食事の時間も惜しんで作業をしているような状況下での脱粒発覚に、私も家内も座り込んでしばらく体が動かなかったです。

 

発送しなくてはならない商品があるのに、このまま発送したらまた脱粒が発生してしまう、自分みたいな駆け出しの農家からぶどうを買ってくださる方に迷惑をかけてしまうという怖さ。

また、昨秋の施肥・冬の剪定から始まってやっと実ったぶどう、その中でも特に品質が良いものをオンラインストア受注分として発送していただけにぶどうの作り手としてもショックでした。

 

他の仕事は後回しにして脱粒の原因について夫婦2人で検討をし、いくつかこれと思われる対策をうって第2弾・第3弾の発送を行いました。一定の改善は見られたと思います。

1番の原因は収穫時期の見極めだったと思います。

糖度が上がった完熟のタイミングで収穫をしたのですが、発送してからお客様のお手元に届くまでの時間で熟成が進みすぎてしまったのだと思います。

今年のような連日の猛暑ならばなおさら大きく考慮に入れるべきでした。

 

今後は収穫時期の見極めの精度を上げるのと同時に、梱包方法や脱粒しにくいぶどうの栽培方法についても課題として取り組んでいきたいと考えています。

※写真は脱粒を少しでも減らせればと扇風機でぶどうを冷やしているところです。某社の某イオン発生機付きですが、鮮度維持の効果やいかに???

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